YouTubeを視聴していると、人気YouTuberのライブ配信動画や投稿動画の一部を切り抜きした、「切り抜き動画」と呼ばれる投稿を多く目にします。
魅力的なサムネイルの言葉に、
「気になるけれど、著作権違反なのでは?」
という不安がよぎり、視聴を諦めた方もいるかもしれません。
著作権が気になる切り抜き動画ですが、YouTuberや事務所の許可を得ているチャンネルであれば、切り抜き編集しても著作権違反にはなりません。
切り抜き動画を配信するメリットや、切り抜き動画で収益を目指す方法をチェックしてみましょう。
そもそも切り抜き動画とは
YouTubeが公式に推奨しているサイズのため、基本は16:9に設定すれば間違いありません。
画面サイズは4:3、というイメージが強い方もいると思うのですが、2000年代後半からは16:9が主流になっています。
「すでに16:9以外で投稿してしまった」
という場合も安心してください。
YouTubeは、視聴者のデバイスに合わせて、自動でサイズ変更される仕様になっています。
とはいえ、
「サイズ変更後の画面が見づらいのでは?」
と余計な不安を抱えてしまう恐れもあります。
余計な心配を生まないためにも、日ごろから16:9で投稿する習慣を、つけておきましょう。
切り抜き動画は、すでに配信済みのYouTube動画から、視聴者の興味を惹きそうな一部分を切り取り、編集した投稿です。
「長時間のライブ配信で、特に盛り上がった部分だけが知りたい」
「字幕付きの切り抜き動画で、何を話していたのかくわしくチェックしたい」
といったニーズがあり、人気動画は高い再生回数を誇っています。
YouTuberの動画を勝手に切り抜き編集する行為は著作権に反しますが、切り抜きを許可している配信者であれば、自由に投稿できます。
許可の取り方はYouTuberによって様々です。
自由に切り取って良い配信者もいれば、事務所へ申請の上、収益が出た場合は決められた割合分を支払う、というケースもあります。
切り抜き動画を作成したい配信者がいる場合は、許可されているYouTuberかどうか。
切り抜きを申請するための手順はどうするのか、といった点を確かめて、間違いのないように進めていきましょう。
一例ですが、2021年に切り抜き再生回数28億回を記録した、ひろゆきさんをはじめとする、人気YouTuberの切り抜き受付サイトに「ガジェット通信」があります。
(ガジェット通信:https://getnews.jp/mcn/kirinuki)
大手YouTube事務所であるUUUMでは、東海オンエアさんの切り抜き申請を受け付けています。
(UUUM専属クリエイターのYouTubeコンテンツに関する「二次創作ライセンス許諾プログラム」の取り組みに関するお知らせ:https://www.uuum.co.jp/2021/07/29/65069)
その他、TwitterのDMから許可を受け付けているケースや、エガちゃんねるのように、独自の受付フォームが用意されている例もあります。
(「エガちゃんねる 」切り抜き動画 申請フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfF6AmPBi22Vpe0Vao70Sh7pZimiVWtvaniVjenTo64Q84qGQ/viewform)
自分も楽しみながら視聴できるYouTubeチャンネルを選んで、切り抜き編集をはじめてみましょう。
切り抜き動画を作成するメリット
質の高い切り抜き動画を作成できると、そのチャンネルのファンが増え、収益化を目指せます。
よりニーズに応える見やすく楽しい切り抜き動画をたくさん編集して、チャンネル登録者を増やしていきましょう。
YouTubeの収益化には3つの条件があります。
・18歳以上(AdSenseアカウントリンクのため)
・チャンネル登録者1000人以上
・直近12ヶ月の総再生時間4000時間以上
収益化を目指すためにも、まずはためになる、役立つ情報がある切り抜き動画が重要です。
長時間のライブ配信から、おすすめ部分だけを上手に切り抜いた動画を作成して、チャンネル登録者数と総再生時間を増やしましょう。
ライバルと差がつく!切り抜き動画の作り方
切り抜き動画の内容は、切り抜く前の元動画からも視聴できます。
そのため、「切り抜きで見たい!」と思わせる仕掛けがないと、本家に太刀打ちできず、再生回数を伸ばせません。
次に人気切り抜きYouTuberが実践している、視聴者獲得のコツをみてみましょう。
サムネイルにとことんこだわる
伸びている切り抜き動画をみてみると、個性あふれるサムネイルがずらりと並んでいます。
何があったのかと気になる文章や(〇ってみた、○○して……、○○が明らかに、など)、配信者の画像も効果的に使い、思わずクリックしたくなるサムネイルにしましょう。
「切り抜き」で検索し、伸びている動画はどんな画像、文章を使っているのか、チェックした上で作成してください。
かならず字幕を用意する
切り抜き動画は、字幕を入れられるのがメリットです。
本編にテロップがない場合、
「切り抜きの方が見やすい」
という理由で再生が伸びるケースがあります。
先ほど触れたひろゆきさんのように多数の切り抜き動画がある場合、より読みやすい字幕で投稿できると、ライバルと差がつきます。
切り抜き元のYouTuberにこだわりがない、という場合は、もともとテロップが少ないYouTuberを選ぶと、視聴者を獲得しやすくなります。
どうして配信者は切り抜きを許可しているの?
切り抜き動画を許可しているYouTuberの中には、無償でOKを出している例もあります。
また収益を折半する場合も、切り抜きではなく自分のYouTubeを見てもらった方が、再生回数アップにつながり、良いように感じます。
なぜ、配信者が切り抜きを許可しているのか。
その理由は、YouTuber自身の認知度や再生回数、収入アップにつながるからです。
切り抜き動画をきっかけに、本人へ興味を持ってもらえる。
切り抜き動画の関連動画として、自分のチャンネルや動画が表示されやすくなる。
というメリットがあるため、積極的に切り抜きを勧めている配信者は少なくありません。
また、切り抜き動画の投稿者と契約を結べば、投稿者が得た収益がYouTuberへ分配されます。
過去に投稿した動画が、切り取られ、新たな収益源になるケースもあり、歓迎しているYouTuberが多いようです。
まとめ
サムネイルや内容次第で、収益化を目指せる切り抜き動画配信。
誰でもできる一方で、申請がかならず通る訳ではありません。
その配信者の良さをもっと伝えたい。
切り抜きを通じて、チャンネルの面白さをたくさんの人に知ってもらいたい。
という思いを伝え、審査合格を目指してください。
許可が下りたら、切り抜き配信チャンネルを知ってもらうために、YouTubeのショートやSNSなどを活用して、認知度を高めましょう。
自分もYouTuberも収益が得られる人気チャンネル運営に向けて、一つひとつ準備を進めてください。